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執筆者の写真まつださえこ

ストンと着付ける人

更新日:2022年2月18日

他装コース受講中のお生徒さんによる、自宅練習画像です。




Q.お稽古の回数にして、何回目の仕上がりでしょうか⁇

20回目?30回目?


お生徒さん、お稽古とお稽古の合間の日々に、定期的に画像を送ってきてくださいます。私は、それに添削をしてお返事しています。

明確な目標をお持ちの彼女は、とても意欲的ですし、私も自然とお稽古に熱が入ります。

お稽古を始めたばかりの頃は、動きも言葉通りのおっかなびっくりでしたが、前回レッスンでは、落ち着いた動作で練習の成果を見せてくれました。

当のご本人は、こちらが褒めても全然ピンとこない様子。

けれど、見ていれば分かります。何をどう考えて、着付けに向かっているか。どこに迷っているか、どこが理解できていないかは、見ていたら本当に分かるんです。

講師だって生徒さん皆さんと共に成長しているので、いろんなものが見えるんですよ。

怖いですよね、嫌ですよね。

「見たら、練習なさったかどうか、どこを迷っているか分かります。」

これを言うと、皆さん揃って嫌そうなリアクションしますしね笑。


さて。質問の解答は、

A. 7回目

お稽古時間をトータルすると、14時間。

彼女はもともと自装を嗜んでいたわけでもありませんから、サラッピンの着物未経験者からの出発です。

改めて、よく頑張っていらっしゃると思います。まどろっこしい悩み方をしてない(今の所悩む余地もないのですが)、素直な着付け姿です。





私は、最初からこうはいかなかったな。激しく遠回りしながら、たまにぐぐいと成長しながら。

癖と思い込みと傲慢さに気づいて、それを自分の着付けから削ぎ落とす作業に、十数年もかかっています。良くも悪くも、愚鈍です。


着付けは自装も他装も、足し算ではなく引き算の技術と考えています。

私が長い間解っていなかったことで、最初から知っていたかったことを、レッスンの中で繰り返し繰り返しお伝えしています。私の考える着付けの本質のところですね。





この先、山あり谷ありの着付け道と思いますが、ぜひ着付師という職に希望を持って臨んでいただきたいです。


いつかのお生徒さんの自宅練習画像。

おしりもおかたも、まろい。初見で噴きました。笑


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