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執筆者の写真まつださえこ

着付師の仕事はこういう醍醐味があります。

更新日:2021年10月31日

このところのお着付けで、これはもう間違いないと踏みました。

名付けて「お嬢様、下腹攻略補整〜これで帯下線はふわりと寄り添う〜」


(こんなにもすんなりと。お嬢様のお身体に、着付けがこんなにもすんなりと寄り添った…)

1年に1度あるかないか、手の内に沈み込むような手応えです。


着付けなんぞ、やればやるほど常に足りていないと項垂れるばかりの世界ですが、技術の鍛錬と実践をひたすらに繰り返していると、今度は徐々に、お客様の佇まいと密かに語り合うように補整を考え、全体とディテールとを目と手で同時に調整していくことで着姿のクオリティを上げていくようになります。


そういうことが一連の流れの中に包括してできるようになるまでに5年10年。

私は10年以上。

完璧はまずないので、常に精進です。


「絶対次もこの感じに仕上げてもらえるようにしたいんですけど、成人式の着付師さん、同じようにしてくれますかね?」

ご家族お揃いになってそう仰っていただいたことを、今日だけは自分の誉にしてもいいんじゃないかと欲の出た日。


けれども、この誉は次に控える着付師に渡すものです。今、頑張って他装のお稽古を続けていらっしゃるお生徒さんに、是非ともバトンタッチしたい。遠回りして苦しんできたからこそ、確信を持ってお伝えできることがあります。必ず良きお仕事ができるようにご指導いたします。


というわけで、カリキュラム改定後の着付師養成他装コースは今、じわりじわり芽が出てきています。


はい、宣伝。

NOW IS THE TIME !




いつかのお生徒さん。当教室らしく文庫に真剣。






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